BRIAN WILSONとカウンセラーEUGENE LANDYの共作でリードヴォーカルもブライアン、しかもレコーディングはミキシングではなくメンバー全員がスタジオに揃って一発録りという、これまた昔ながらのビーチ・ボーイズwelcome backな曲です。ただタイトルにしろ歌詞にしろ1981年に妻MARILYNと別れた寂しさをシンプルにストレートに歌っている、極めてプライベートなものでして。追悼こそすれポイントはシビアですよ。
アコギ風のイントロからしてMIKE LOVE & TERRY MELCHERの共作にしてはひと味違う印象を受けるラヴソング。AL JARDINEの声が弾けるサビに至ってその感覚は確信に変わります。神を信じ奇跡は起こると言う彼女はブラジル・リオの人、彼の地に贈るエコロジーソングでアルバムのタイトルトラックと同様な内容。デビューから30年、その間にビーチ・ボーイズが時々見せる新境地の一つと言えましょう。
MIKE LOVEとTERRY MELCHERの共作でMIKEがリードヴォーカルを執る典型的なビーチ・ボーイズサウンドです。但し唱法がややラップ風なのは時代でしょう。タイトルは'60年代後半の反戦ムーヴメントの中で理想とされた楽園を表す言葉。この曲の当時と言えば湾岸戦争があり関連があるのかなと思いきや、只々純粋に夏の恋を楽しもうという内容でした。'93年にシングルリリースされるも全くヒットせず、でもそんなことどうでもいい、いいんですよ。
1969年にSLY & THE FAMILY STONEという人種・性別混合ファンク&ロックバンドが全米2位に送り込んだ大ヒット曲をカバー、評論家のセンセイらには大不評だそうな1992年の27thアルバムに収録後7月にシングルカットされました。アダルトコンテンポラリーチャートにちょっと現れた以外ほとんどヒットしてません。短い夏若しくは限られた若い時期、平和な時代を存分に楽しんでサヨナラ楽しき日々よと惜しむ内容だけにBEACH BOYSが演っても何ら違和感なし。もっとずっとこのままみたいなゆったりした雰囲気の曲調をソウルフルなオリジナル共々お楽しみください。
当初はシングル"Getcha Back"のB面曲としてのみのリリースでアナログ盤LPには未収録、CD化の際ボートラ的にラストテューンとして収録されました。BRIAN、MIKEそしてEUGENE E. LANDYの共作でMIKEのリードにBRIANが絡むヴォーカル、プレーボーイのナンパという内容のブギーとBEACH BOYS作品としては条件が整っているのに、微妙ですね。アルバム全体に共通するデジタルサウンドや押しの強いビートが悪目立ちしている気が。アレンジ次第ということで。
バンド結成15周年に当たる1976年8月、20thアルバム"偉大なる15年"から全米5位を記録したカバー曲"Rock and Roll Music"に続く通算51stシングル。BRIAN WILSONとMIKE LOVEの共作であり迷走していた彼らもようやく正常運転、再出発に相応しいBEACH BOYS節全開のハッピーテューンですよ。難を言えば2分ちょっとと短すぎる点ですかね、カリフォルニアの太陽と海の雰囲気をもっと永らく聴きたいものですが、それでも全米29位とファンに歓迎され結果を残しました。